地下鉄千代田線根津駅の出口はパンチラの名所である。
ホームから離れた地上出口でかなり強い風が吹くのだ。
他の駅、例えばすぐ隣の湯島ではこんな風は吹かない。
何か構造的に強風が吹きやすい条件があるのだろうか、と考えたところ、友人が「それ既に学会で講演がされてますよ」と教えてくれた。
要約するに、
・上下線が同時に発着するダイヤ
・出口の断面積が小さい
・構内が狭い
・路線を上下に配置している
あたりが強風の原因らしい。(講演資料中では、構造が似ている千駄木と比較しているため、共通する因子についての説明は弱い)
根津駅でパンチラしまくるのは、科学的に既に検証されている事実だったのだ。
メトロ側も強風が吹くことは認識しているが、立地的要因によって改善は難しいようで、今後しばらく根津駅のパンチラが減ることはなさそうだ。
……という話を読んで期待した男性陣には申し訳ないのだが、根津駅周辺は下町風情の残る街で、年配者が多い。
毎日通勤通学に根津駅を使う人には若い女性もいるのだが、彼女らは風が吹き込むことを経験的に知っており、慣れた手つきでスカートを押さえて階段を上り下りする。