本屋に行ったら「認知機能検査対策本」なるものが平積みされててドン引きしました。なんじゃその本のジャンル。
2017年以降、75歳以上のドライバーには、免許更新の際に高齢者講習と、「認知機能検査」が義務付けられることになりました。
この認知機能検査に引っ掛かり、認知症の診断が下った場合は免許の更新許可が出ないということになります。
とはいえ、車が使えなくなっては困るので、どうにかこれを突破したいというニーズがあるのでしょう。
各出版社からいろいろな「認知機能検査対策本」が出版されています。一つや二つではありません。
中身は認知機能検査の内容を教え、あらかじめ練習させるものになってます。
ダッメ‼そんなことしちゃダッメ‼
認知症の検査では有名な、長谷川式スケールというのがありまして、これはその名の通り長谷川和夫医師が開発した認知症の指標になります。
この長谷川医師も高齢になって、ご自身が認知症になったのですが、認知症を自覚していざ検査しようと思っても自分の作ったテストなので答えを全て暗記していて使い物にならなかった、というエピソードがあります。
ごくごく狭い範囲の対策をしたところで、運転技能全般に関わる認知機能が向上するわけでなし、こんな本は無くなってくれねえかなぁ、と思ってます。