万博システム、ついに日中にサーバが落ち始める

万博の来場者数は約10万人/日となり、不人気とはとても言えないが、これでも運営費が赤字になりそうという、なんとも評価しづらい人入りになっています。

10万人となると、有名歌手のライブが毎日開催されているようもので、万博のシステムの負荷はとんでもないことになっています。

最近、来場者側に予約の攻略法が知れ渡ってきたことで、多くの人が同じタイミングでシステムにアクセスし、長時間待たされたり、動作が不安定になることが増えてきました。

ついに日中にまで耐えられなくなってきたので、私が遭遇した3パターンのアクセス集中を書き記しておこうと思います。

 

①22~25時 チケットサイト 3日前予約

パビリオンの事前予約にはいくつか種類がありますが、来場日の3日前から取れる予約は先着順になっています。24時に予約が開始されるため、日が変わる頃になるとチケットサイトにアクセスしても仮想待合室で待たされることが常態化してきました。

 

画像は22:40にアクセスして、40分待ちになっている状態です。

4月中は23時半ぐらいから仮想待合室に案内されていたのですが、万博の予約ノウハウが周知され、行きたいパビリオンに行くには他の人より早くアクセスせねば……と多くの人が試みた結果、予約を待ち始める時刻がどんどん早くなり、最近は22時~25時の間に30分~1時間程度の待ち時間が発生しています。

予約をしたい人だけでなくて、チケットサイト全体に制限がかけられているので、30分以上待たなければQRコードの印刷もできませんし、新しくチケットを購入することもできません。仮想待合室に流している状態であるのに、本体サーバの負荷を十分下げきれていないため、サイトに入れてもなおエラーになることもしばしば。

改善されない限り今後ずっと毎晩、ほんとうに毎晩、22時以降のアクセスができない状態が続きます。

 

②12時頃 チケットサイト 当日予約・来場者の通常利用

夜間の仮想待合室は常態化していたのですが、5/13以降、ついに日中に仮想待合室に流される事態が発生しました。

5/14も12~13時にかけてに仮想待合室が表示されたのを確認しました。待ち時間は1~2分程度と短かったのですが、これは由々しき事態です。なぜなら、万博が開場中の時間帯。来場者が会場内でパビリオンの当日予約をしたり、QRコードを表示させるためにチケットサイトにログインする必要があるからです。

この原因はハッキリとはわかりませんが、以下の理由が重なっているのではと思います。

・パビリオン当日予約の仕組みが変わり、開放時間にアクセスが集中するようになった

・来場者数が増えてきて、会場内からのシステム利用が増えた

・昼休みのため会場外の人間も一斉にアクセスしやすい時間

5/11に人気パビリオンであるnull²が12時・14時・16時と時間を区切って順次当日予約枠を開放していくように変更しました。公式の発表はありませんが、いのちの未来、EARTH MARTも同様に変更しています。

元々、ガンダム館が開幕当初からこの時間開放式を採用しており、来場者に支持されていました。というのも、当日予約は早い者勝ち。来場が10時以降になってしまうと、めぼしいパビリオンは無くなってしまいます。入場予約時間が遅くなってもチャンスのあるガンダム館の方式は、公平性の点から望ましいと思われていたのです。

が。いざ複数のパビリオンが導入してみたら、アクセス集中でシステムが耐えられませんでした。しょんぼり。

 

③5/14 9~13時 デジタルウォレットアプリ リワードプログラム

説明は省きますが、万博のアプリを使うと、チケットサイトとは別にパビリオン予約を取ることができます。

5/14はそのパビリオン予約抽選の発表日および、空き枠の先着申し込み日でした。

9時に抽選結果が発表され、その後先着申し込みが可能になる…はずだったのですが。9時から13時頃になるまで、先着申し込みを求める人々のアクセスが集中し、タイムアウトエラーが発生し続けていました。(毎回20秒ぐらいでエラーになります)

先ほどのチケットサイトとは異なり、スマホアプリなので、仮想待合室を導入していません。サーバに直に負荷がかかり、接続できない状態が続きました。

このアプリによるパビリオン予約抽選は過去にも行われたのですが、開幕後に受付したのは今回が初。前回当選した人の口コミを聞いて応募が殺到したのでしょう。

問題は、このアプリを通じて5/14のパビリオン予約を取った人は、会場でアプリの予約画面を見せる必要があったということです。少人数ですが、大変だったでしょうね……まさかサーバが落ちて予約画面が出せないと思わないでしょう……

 

 

アプリは先着をやめて抽選のみに変更されると思いますが、チケットサイトの方は対応難しいと思うんですよね。

来場日時予約をして来場時間を制限してる以上、9時台に来た人間だけが当日予約を取れる状態になってしまうと、公平性の点で問題だし、チケットが売れなくなってしまう。

公平性のためには当日予約の枠を減らして事前予約の抽選枠を増やしたり、当日予約をガンダム式の順次開放にした方がいいのだけど、そうすると当日予約を頑張る人が増えて、アクセス過多に……

当日予約を持っていない人は、当日予約が取れるまでチケットサイトにアクセスを続けてしまうので、当日予約を握らせておくこともアクセス緩和の施策たりえるというのが難しくてね……

 

「万博は予約無しでも楽しめる!」って言っている人のことはあんまり信じないでください。熱心なリピーターにはそう言う人が多いですが、彼らが言ってるのは「アトラクション乗れなくてもショーパレ楽しいよ!」みたいな話ですからね。うるせえ、ジェットコースター1個ぐらい乗りたいのが一般人やろがい。

ディズニーでは完全予約制(スタンバイパス)になるのは新しくできたばかりのアトラクションぐらいのものですが、今回の万博は予約が無いと主要なパビリオンは全然回れません。

カントリーベアシアターとトムソーヤ島とウエスタンシューティングギャラリーだけで満足できるよ!って人以外はちゃんと予約取ってください。1回しか行けない人ほど予約は大事です。大事だからこんなことになってるんだが。

 

脆弱な交通インフラをカバーすべく、人が来る時間帯を分散させるために来場日時の予約が導入されたはずですが、皮肉なことにITインフラが耐えきれなくなってしまいました。なーにがデジタル万博じゃ

既存の技術をしっかり上手にやりきるということにもちゃんと価値はあるよ。