花王リセッシュのCMが福士蒼汰で催眠オナニーさせてくる話

リセッシュは消臭剤ですが、他人(ジジババ)に説明する時にはつい「ファブリーズみたいなやつ」と言ってしまうあたり、ファブリーズのブランドの強さを感じます。

 

さて、そんなリセッシュのWebCMを見たことはあるでしょうか。

 

YouTubeの広告動画として動画冒頭に挿入されることがあり、現在でもYouTubeで「リセッシュ 福士蒼汰」と検索すれば動画を見ることができると思います。

 

最新の第三弾ではただの福士蒼汰囁きボイスになっていましたが、第一弾、第二弾は催眠音声の技法を取り入れており、正直「広告代理店の担当者、頭トチ狂ってんな」と思いました。

 

 

催眠をかける、あるいは更に進んでエロティックな催眠をかけること自体は古くから行われていましたが、そのセッションは対面であったり、オンラインでも通話ソフト越しでリアルタイムなものが多かったのです。

録音式のものがなかったわけではありません。かの有名なAV監督代々木忠も、「サイコ・エクスタシー」という催眠音声CDを出しています。ただこれは読み手が男なので女性向けです。

 

それを一歩進めて、漫画風の可愛い女性キャラクターが男性視聴者に話しかけるという形を取った最初の催眠オナニー音声が、サークル「キャットハウス」の「赤いリボンのリコ1」だと言われています。

これを皮切りに、2chを中心に催眠音声ブームが巻き起こりました。だいたい、2007〜2010年ほどのことです。

それ以後は、商業化が進んだり、催眠は少しだけのエロボイスCD化したり、あるいはエロボイスの側が催眠技法を取り入れたり、細分化と大衆化が進んだわけですが、とにもかくにも、「可愛い/カッコいいアニメ風のキャラクターがエッチなことを耳元で囁いてくれる」という一つのフォーマットが完成しました。

そういうわけで、催眠音声といえばR18作品を指すことが多いです。

 

 

だいたいの催眠音声の中身は、催眠誘導+性的な暗示+解除の流れで作られています。

 

催眠誘導のパートでは、聞き手をリラックスさせることで催眠状態に導きます。

技法には色々あるのですが、古典的でよく用いられるのが深呼吸や脱力です。

CDの声が深呼吸のタイミングを指示したり、「手の力がすーっと抜ける」などと語りかけてきますので、聞き手はそれに従うようにします。

するとあら不思議、その後に続くエッチなシチュエーションや声が一層気持ちよいものに感じられ云々。

掛かり方は個人差が大きいのですが…掛かりにくい私でも、「声が頭の中に響くように感じてゾクゾクする」ぐらいの感覚はいつでも得ることができます。

掛かりやすい人だと、手を使わずに声だけでイくとか、性転換した気持ちでイくとか出来るようです。というか、深く掛かれる人ほどディープなファンになりますわね。

 

 

んで、リセッシュのWebCMが催眠音声風だった時には度肝を抜かれたよ、っていう話。

リセッシュのCM自体はそんなに性的なものではありません。イケメンに耳元で囁かれてる感覚になって、ドギマギはしますけども。

ただ、「ほら、もっと息を吸って」「全身の力が抜けて、癒されていく…癒されていく…」など、作り手が催眠を意識しているのが明らかなのです。担当者は絶対催眠音声でオナニーしてます。同士です。

 

そもそも催眠オナニーをする女性が少数派なので、この動画を見た福士蒼汰を好きな女性の大半はこれが催眠であることに気付かないわけですが…

「声が耳元で囁かれてるように聞こえて鳥肌立った」とか、掛かりやすい人だと「花の匂いがした気がした」といった旨の感想ばっかです。

「サイニーじゃねえか」という感想はあまり見なかったですね。残念。

 

催眠音声を知ってると、ドギマギがヤバいんですよ。私福士蒼汰には別段の思い入れ無いのに。

「は!?!?イケメンが催眠誘導してきてる!?これはアレか、このままエッチな気持ちよさになるやつか!?!?」と勝手に続きを想像して盛り上がってしまうのです。

福士蒼汰が「いいよ、気持ち良さに任せてイってごらん。10、9、8…」と囁いてきたらどうしよう(妄想です)。

「まだイき足りないよね?ほら、何回でもイけるよ、エッチな身体をしているもんね…?」なんて言われた日には愛液の出過ぎで脱水になってしまう……(妄想です)。

 

 

不思議なもので、エロ市場って男性向けの方が圧倒的に大きいんですけども、女性向けエロの方が一般向けとの区別が曖昧だなぁと思います。

BLドラマCDなんて今をときめく有名声優たちがホモ役演じてアンアン言ってるわけで、凄まじい世界です。同じことを女性声優がやってしまうと清楚なキャラに傷が付いちゃうんで、別名義作ったり、エロアニメ専属の声優を立てるのが男性向けでは主流なのに。

 

そういう背景もあって、こういう微エロぐらいだったら一流の役者出せてしまうのが女性向けの特権なのかな、と勝手に思ってます。

よく炎上しなかったな、とも思いますけど…

 

 

第三弾はマイルドな囁き系ボイスになってしまったのがとても残念です。大手企業のCMで催眠音声をブチ込んでくのは他に無い斬新さ(クレイジーともいう)だったので、花王の広報と広告代理店の担当者さんには是非もう一度催眠音声CMを作って頂きたく……

 

次回作は高橋一生でお願いします(血眼)