大阪の熱中症警戒アラート調査ノート

※この記事はメモのように使っています。日ごとに書き足し書き直しますので、現時点でオチを期待しないでください。

 

○まえがき

まことしやかに語られる陰謀――大阪だけ熱中症警戒アラートが出ないのは、万博のせいである、と。

2025年が始まってから7月24日現在まで、事実として大阪府には熱中症警戒アラートが一度も発令されていない。7月7日には気温38℃を記録したというのに、である。

隣の府県では発令されまくっている中で大阪が熱中症警戒アラートをすり抜け続けているので、世間では「熱中症警戒アラートを出したら、客が来ないから圧力が働いているのでは?」などとにわかに噂されはじめた。万博協会に来場者数をKPIとして重視しすぎているフシがあるのは私も日々感じるところだ。誠実な組織は来場者数の発表にスタッフ数を含めないよ。

しかし、不正は可能なのだろうか?常識的に考えれば、各地の計測機器は四六時中自動で動いており、WBGT(暑さ指数)は全国一律のシステムで算出されているはずだ。人為的な操作なんて不可能、これまで出ていないのは偶然と思いたいのだが。

 

私が観測した不可思議な現象がある。ある日の大阪の暑さ指数(WGBT)の予報が33を超えているにもかかわらず、熱中症警戒アラートが出ていなかったのだ。

熱中症警戒アラートの発令基準は、環境省HPによれば「府県予報区等内において、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する」こととある。

ただし、判定されるのは前日17時・当日5時なので、当日5時よりも後に予測値が33より大きくなった場合はその日の警戒アラートは発令されない。暑さ指数の予測値は毎時更新されているので、警戒アラートは出ていないが暑さ指数の予報が基準の33を超えることはありうることではある。

しかし私は「警戒アラートなしWBGT33超え現象」に、今月だけで4回遭遇した。毎日チェックしていたわけではない、暑めの日になんとなーく確認して4日である。警戒アラート発令の基準時刻は出ていないのに、その後つじつま合わせのように暑さ指数が上がるのが4回も……?

そうなるといよいよあの陰謀論も無視できなくなってきた。いや、陰謀「論」ではなく本当に陰謀なのかもしれない。そういうわけで、

 

○目標

各種データの整合性をチェックし、不正ができるならどこだろうか?というのを考察する。

今後、警戒アラートが順調(?)に発令されて納得出来たら調査をやめる。

7/28・29は最高気温37度の予報なので、流石に来週中には警報アラートが発令される……と思う。万が一、来週に気温が37度以上になっても大阪に熱中症警戒アラートが発令されなかった場合は、現地調査も視野に入れる。

 

7/24(ここから先はメモ書きとしての性質が強くなります)

①そういう日があったよという記録

7/24の10時半の時点では12時・15時に基準値を超える予測値が発表されていた。下の画像の枚方(34)のところ。

ただ、同じく警戒アラートが出ていなかった奈良でも33の地点がある。

大阪だけ不正して捻じ曲げているのではなく、単に近畿全体が朝5時の予報より暑くなっただけに思われる。

7/7には確実にWBGT33超え現象が起きてた。多分7/10も起きた。7/10は京都でも起きてた。おぼろげな記憶が根拠なので申し訳ないが。私がエビデンス🦐。

7/20の13時頃に、7/21の暑さ指数33が予報で出てたらしい。横山市長、33って数字の意味知ってそうだけど、じゃあなんで17時に警報アラート出なかったんですかね。

 

②自分で暑さ指数予測値を計算してみよう→挫折

環境省が(計測値でなく)計算結果を捻じ曲げているという仮定なら、自分で計算してみればいいんだ!と思い立った。

WBGT予測値は気象庁のデータを使って計算で出してるらしい。というかWBGT実測値も定義通りではなく推測値使って出す部分があるらしい。(ここもうちょい理解して分岐を自分で書けるようにする)

気象庁クラウドのメソ数値予報モデルGPV(MSM)を使えばいいのかな?と思ったら有料だったよ。7万円ぐらいかかりそうだったので、いったんこの案はボツで。

 

○現状の考察(感想)

普通に考えたら偶然だよね、という感じ。大阪は面積が小さく発表地点が6か所なので、単純に出にくいという可能性もありそう。←去年以前の調査要確認

予測値と実測値の差も気になるところ。環境省のページに0.6-1.6程度予測の方が高く出ると書いてあるし。

□ToDo

・予測値を無料で集めるのが最優先、過去の予測値追えればラッキー、ダメなら今から収集

・過去数年分の傾向を見る

・近隣の府県での発令との相関とれないかな(ロジスティクス回帰)

・過去データ(アメダス?)使ってのWBGT計算値がWBGT実測値と合うか

・データ・計算のフローとその担当者