仮性包茎は包茎ではないが、しかし何と呼べばいいのか

仮性包茎包茎ではないらしいのです。

浅学の身である私は他に仮性の付く医学用語を存じ上げないのですが、この仮性というのは、包茎「っぽい」という意味であって、包茎ずばりそのものではない、という話を風のうわさで聞きました。

 

zoom飲み会で酔っ払ったので、今日はたいして根拠も思慮もオチもない話をします。

 

仮性包茎の名称に包茎の語が含まれるのは不適切なのではないでしょうか。我々の脳みそは否定語に弱く、「シロクマでは無い動物」と言われたときに一番最初に脳裏に浮かぶのはコツメカワウソオポッサムではなく、やっぱりシロクマが浮かんでしまうのが人間というものです。

 

包茎の語を使う限り、仮性包茎という表現には包茎のイメージが付きまとってしまう。勃起時には包皮が剥けるあの状態のことを、どうにかして包茎の語を使わず表現できないものか。仮性包茎は異常でも恥じるべきでもない状態であることを、語からして表すことはできないのか。高須克弥Twitterでテキトー言ってるのを見るたび、僕はそんなことを思うのです。

 

〇皮かむりがダサいという風潮自体は100年以上前から存在した

小中学生むけの性教育では、「仮性包茎は恥ずかしいことではありません!」とよく言われます。

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包茎、つまり真性包茎については、恥ずかしいかどうかはともかく、不便な状況であると私は思っています。早速話が逸れるのですが、包茎に悩んでいた知人が泌尿器科に行ったところ、勃起時に包皮が剥けないにも関わらず、「重度の仮性包茎である」という診断を受けて保険での手術を断られていました。ウケる(彼はその後、ネット通販で包茎矯正器具を買って無事皮を剥いたそうです。ウケる)。

 

 

ところがさてさて、仮性包茎を含む包茎がダサいという風潮はかなり昔から存在したようなのです。高須克弥をdisる文脈においては、1970年ぐらいから美容外科自由診療泌尿器科が金儲けのために包茎を悪く言ったという都市伝説がまことしやかにささやかれています。包茎のネガティブな印象を宣伝に使ったことまでは、おそらく事実からそんなに外れてはいないのでしょう。しかし、それ以前から、仮性包茎にネガティブな印象自体はあったという論文があります。

 

戦前期日本の医学界で仮性包茎カテゴリーは使われていたか ―― 澁谷知美

https://repository.tku.ac.jp/dspace/bitstream/11150/10920/1/jinbun140-07.pdf

 

これによりますと、仮性包茎と現在呼ばれるような状態を恥じる感覚は1890年代まで遡ることができ、「仮性包茎」という語が医学界で広く用いられ普及したのは1920-1930年代ほどのようです。第二次世界大戦以前から、仮性包茎という語は知られ、また、恥じる感覚は広く共有されていたようです。

彼女の考察にはありませんが、直感的な推測をするのならば、人間だれしも生まれた時は包茎ですから、包茎というのはこどもっぽさの象徴たりうるのでしょう。身長が170cmの男性なら、非常に平均的で特にそれで不利だということはないけれど、180cmならちょっと魅力を感じ、160cmならば少し引っかかるようなそんな感覚が、ちんちんの皮にも同様に適用されうるのでしょう。

 

〇でもそんなに気にしなくていいと思う

なんのエビデンスもない話ではありますが、女性はそんなに包皮を気にしていないと思います。たぶん。いえ、優しい嘘ではなく。

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↑のこれについてはただの慰めです。ペニスは大きめの方がいいに決まっています。あまりに大きいと痛いですが、スケベな女はみんな、平均よりちょっと大きいペニスが好きです(筆者脳内調べ)。確か、理想のペニスサイズは平均よりやや大きめ、遊びの相手ならなおさら大きめのチンポの方がいいという論文がどっかにあった記憶があります。

ペニスのサイズに比べると、包皮の剥け具合というのは性交の最中にたいして違いの分からないことです。性器の形よりも乳房のサイズや肌の滑らかさ、目の大きさ、社会的地位が性的快感に効いてくるのも非自明には思われますが。

 

〇ついに代案が思いつかなかったので、アイデア募集中です

結局のところ、仮性包茎というのは普通ちんぽなのです。少数派を指す女医という語はあっても、男医とは普通言いません。

しかしそこに、すでに仮性包茎という語が入り込んでしまった。これよりキャッチ―で受け入れやすいフレーズが生まれるまでは、普通ちんぽこを指す言葉がネガティブ寄りになってしまいます。

 

仮性包茎の代わりになる名称を考え始めてから、5年が経ちました。いまだに答えは見つかっていません。そこで、このブログを見つけここまで読んでくれた奇特な方々からアイデアを募集中です。

ちなみに、童謡「たき火」の替え歌で、

「お肌の お肌の 曲がり角

三十路だ 三十路だ XXXXX」のXXXXXの5音節はもう10年以上考えていますが、あてはまるものが見つかりません。こちらもアイデア募集中です。

 

仮性包茎は感度があまり落ちなくて好きです。やたらとカスの溜まる一部の特異体質の方を除けば、仮性包茎こそが一番実用的なおちんぽだと思っています。そういうわけで、16cmぐらいの仮性包茎の方はこっそり連絡ください。お待ちしております。