村上淳は、ドリブンズの炎上の最後の藁を乗せてしまっただけなのでは

麻雀遊戯王での村上淳プロの発言が物議をかもしていたので、少し感想を。

 

動画を見た人の一部は「え、こんなことで?ちょっと正直ではあるけど、別に間違ったこと言ってないじゃん!」と言っていました。僕もそう思う側の人間です。

もう少し具体的に言うと、「たいして悪いことは言ってないけどカッコ良くはないな」という感想でした。でも、この「カッコ良くない」という部分が炎上の最後の引き金を引いてしまったのでは?と思います。

 

批判されているのは主に、以下の2点。

・負けを運のせいにしている

・丸山プロを下に見ている

 

ただ、これらは今更感があるというか、愚痴りつつなんだかんだドリブンズを応援していた身としては、ドリブンズはずっとそんなチームだったよというポイントです。

それを踏まえて、今回炎上した一番の理由は、視聴者の多数派は『ドリブンズみたいなチーム自体』が嫌で、それをあの動画が再認識させてしまったからなのではと思うわけです。なので、あんまりドリブンズファンじゃない人から見たら、村上の性格がクソ悪いみたいに見えたのだと思うんですが、あれはドリブンズの平常運転です

 

ドリブンズの楽屋配信とかツイート見てると、おっさんずの慰め合いは多くて、運が悪かったと発言することはこれまでにも何回もありました。

村上がツイてなかったというのは実際そうだと思います。だけど、負けた時に「運の下振れ」と開き直る姿勢を、視聴者の大半は求めてない。相手が上手い、とか、自分に足りないものがあった、と言ってくれた方が気持ち良い。

僕が麻雀を運のゲームだと捉えていて、強い人であっても100半荘単位で沼りうると思っているから村上の発言は許容できるのですが、もしこれが、負けたスポーツ選手が「運が悪かったですね」と言ったなら、僕も違和感を覚えたと思います。

他のゲームやスポーツはもう少し実力の要素が強く出やすいと思いますが、視聴者はそれと似たような感覚で観戦しているからこそ、運を理由にすることを非常に言い訳がましく感じてしまうのではないでしょうか。それはある意味、麻雀を本当に競技だとみなしているということかもしれません。

 

まるこの起用方法も一定の理解はできるけれど、チームの仲間を戦力とみなしていないというのは、観ていて気分が良くない。勝利のためならそっちの方が良いのかもしれないけれど、視聴者の嗜好には合っていない。そして勝利すら得られなかった。

4人均等に試合していても4回に3回は出ないので、「なんで今日もまるこは出ないんだ」と怒るタイミングはシーズン中はむしろ揃わないのですが、退団発表がなされたり、こうやって動画が出ると、多くの人がうすうす抱いていた起用方法への不満が一気に噴出します。

よしんば多少腕が落ちるのが事実だったとしても、雇った以上は出場機会を与えること自体がチームメイトへのリスペクトでは。個人的には、今季入れ替えがかかっていると分かった時点で、回数出すべきだと思っていました。試合に25%出られるなら、チームの成績にも25%関われるということです。なんで他人の敗北の責任負わなきゃいかんのじゃ。

 

丸山へのリスペクトの無さが、女流全体ナメているように見えるのもドリブンズの嫌なところです。もちろん、平均的には男性プロの方が強いとは思うんですが、じゃあ丸山の後釜に誰もが納得するような実力のある女流連れてこられるのか?という疑問が。

充分な実力の女流が居ないなら、次の女流も使い捨てるってことになってしまう。あるいは、女性選手選ぶときに、顔や人気、若さを度外視する方向に振り切るという覚悟も実はドリブンズには無いのではないか?と疑っている部分もあります。これは博報堂という会社への偏見ですが。

たろうも園田もセクハラ周りのコンプラは若干危ない時あるし、チーム全体として価値観は昭和ぎみだと思います。

 

 

同僚のまるこを下に見ている発言をした村上が叩かれていますが、丸山を試合に出さないという判断をするだけの権力があったのは越山監督です。まるこをチームに入れてスポット当てたのも越山監督なので、ここは単純な話ではないのですが。

 

たろうも村上も丸山も通算成績マイナス300ぐらいで、多少の差はあれど横並びみたいな状態。それでも村上とたろうの成績は運で、丸山の成績は実力だと判断している監督がいるからあの采配になるわけですよね。なんなら、試行回数が少ない分、ブレてる可能性が一番高いのはまるこですが。

 

運が悪かった、丸山は下手、と村上が直に発言したから問題になりましたが、これは(言うべきでないにしても)部分的には事実だし、なによりそういう認識でずっと運営されてきたのがドリブンズというチームです。

今回の動画で、博報堂の会社としてのサポートが少なく、ほぼ越山監督のワンマンチームになっているというのが大っぴらにされたわけですが。丸山の能力が足りないと発言しただけの村上より、丸山の能力が足りないと判断して出場機会を奪う権力があった越山監督のほうが絶対に責任が重いわけです。

 

チーム内の4番手だったら、最低試合数を甘んじて受け入れなければならないのか?というとそういうわけでも無いと思うので、もう少し人道的に、観ている人間が気持ちよい程度に加減してくれと思います。

実力よりはルックス面での人気があった高宮まりが、それでも出場機会を与えられ続けたことで、ただの全ツッパ気味の麻雀がリスクを適切に踏まえた攻撃的な麻雀に成長し、今季は好成績を残したじゃないですか。危険度の比較ができてきたがゆえに攻めきれなくなっていた時期を経てのこの成長は、視聴者の胸を打つものがありました。

僕はそれを、まるこで見たかったです。ドリブンズが彼女を育成枠と呼んだのなら、ね。

 

 

 

 

 

 

おまけ:具体的なデータを取るのが面倒で本編から外した部分

村上淳多井隆晴との差って51対49だなんていう微差で済みますか。

負けたこと自体は運による部分が大きいと思うけど、じゃあ村上の打牌選択に疑問が無いか?というとそんなこともないな、と。今季だと七対子裏目ったところとか、イーシャンテンのところから残す牌謎だなーと思いながら見てました。僕の方が弱いに決まっているので、この指摘内容自体はトンチンカンかもしれませんが。

選手のことを弱いと言ってる奴は弱いってのも、観る雀勢が増えてきた今はあまり好まれない発言な気がします。自分より強くてカッコいいからわざわざ他人のプレイ観たいんじゃんね。僕は仕事でやってるわけじゃなくただの観客なので、より強い選手いたらそっち応援します。

 

データ調べようとして面倒くさくなってやめたんですが、具体的なスタッツを村上と多井で比較したら、4%の差で済まないんじゃないかと思います。例えば、リーチ時の残り枚数とか露骨に違いそう。

多井が愚形リーチかけるとき、いつも残り枚数が2枚超えてる印象があります。あくまで体感なのでテキトー言ってるんですが、多井のリーチの後に「しかしアガリ牌は山にありません!」っていう実況を聞いた記憶がほとんどないです。バケモンだよね、あの手牌読み。

 

 

おまけ:ただの悪口なので本編から外した部分

ドリブンズファンって牌譜検討している人間が意外に少なくないですか?ドリブンズファンの中でも園田推しだと居るんですけど。村上推しだと、あんまりいない。

ドリブンズって実力派謳う割にはファンが内容の話しない。黎明期にとりあえずパイレーツファンになったネト麻勢とか、打牌ミス取り上げまくったりとか、言い方キツくても内容の話してるじゃないですか。

牌譜検討ばっちりするタイプの人間が雷電を応援すると心が壊れてしまうので、ユニバースにはそういう人は少ないと理解するのですが。ドリブンズの村上ファン、たろうファンにもう少し多くてもいいよね、と時々思う。

ドリブンズファンの中でも個人的に合わないのは、おっさんず3人推しで、まるこに興味ない層です。おっさんず、なんだかんだ雀風が違うので、それ本当に全員推せるか?と結構疑問なんです。

昔から知っている麻雀プロへのなじみ深さとか、おっさん臭い雰囲気とか、実力派の「看板」が好きだとか、実は中身じゃない部分が好きな人多いんじゃないかなあ、と疑ってます。