どうも、ネット弁慶です。
新井紀子と言えば東ロボくんで有名な女性数学者です。
最近までフォローはしていなかったのですが、RTで彼女のツイートが回ってくることがよくありました。
最初は「読解力の大事さを説いてる人」という印象だったのですが、途中から「あれ?砂鉄か??俺は@satetu4401のツイを読んでいるのか!?」と感じるようになってきました。
というわけで、彼女のツイートをまとめてみました。
素材の味を活かしていきたい。
h<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="en"><p lang="ja" dir="ltr">昨日写真を撮ってくださった23歳のカメラマンさんとの会話。<br>「変なことを聞いてもいいかしら?お料理はしますか?」<br>「はい。します」<br>「旅はしますか」<br>「はい。します」<br>「グアムとかじゃないですよね」<br>「北海道の僻地とか、安いチケットで東南アジアとかです」<br>この人は大丈夫。リアルがあるから</p>— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) <a href="https://twitter.com/noricoco/status/983852588754808832?ref_src=twsrc%5Etfw">April 10, 2018</a></blockquote>
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ttps://twitter.com/noricoco/status/983852588754808832
昨日写真を撮ってくださった23歳のカメラマンさんとの会話。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) April 10, 2018
「変なことを聞いてもいいかしら?お料理はしますか?」
「はい。します」
「旅はしますか」
「はい。します」
「グアムとかじゃないですよね」
「北海道の僻地とか、安いチケットで東南アジアとかです」
この人は大丈夫。リアルがあるから
そういえば就職活動始まりましたね。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月10日
私が人事担当ならば、どうするか。
「ジレンマという言葉を使って5つ例文を作りなさい」
というのを出題して、身の回り3メートルと世界の終り、の例文しか作れない人は落とす。リアルないから。
エモい。
新井女史の立場辛そうだな、と思うのは、読解力テストを作り、その大切さを謳っているせいで、彼女自身の言葉に論理性が求められてしまいそうなところ。
彼女のツイートが読解力テストの問題であるかのごとく、挑むような気持ちで読みたくなる。
問題:2つのツイートを読んで、リアルとは何か説明せよ。(などと考えると、身の回り3メートルの環境と料理が相反する概念ということになってしまい頭を抱える。料理と貧乏旅行だけで担保されるリアルさって何なんだホント)
公の場で「読解力が低下している」とは言わない。が、個人的に「昭和30年代のほうがリテラシーが高かったかもしれない」と思う理由がある。「暮らしの手帖」が主婦に爆発的に読まれていたから。「暮らしの手帖」を読んで「食べたこともない」洋食を作ることができていたなら、相当な読解力だと思う。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月3日
また料理です。
「食べたこともない洋食を作ることができていたなら」という仮定が非常にデンジャラスです。
大正時代には既に、カレー、コロッケ、とんかつなどの料理が大衆洋食屋で食べられるようになっていました。
昭和30年代は洋食が家庭料理として普及した時期ではあっても、まったく見たこともない料理だったということはないでしょう。
猿は孤食。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年3月7日
類人猿は「向かい合って」一緒に食べることができる。
「一緒にテーブルを囲む」は類人猿の特権です。大切にしたいですね。 https://t.co/97p1uzXtWJ
ちなみにニホンザルも一緒に食事を摂るそうです。
見えない文化的格差っていろんなところにある。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年5月1日
今、私の右腕としてシステム設計してくれている人は、数理解析研究所で初めて発表をしたときに「とうこうだい」の人に話しかけられて、「とうこうだい、って何?」って思ったそうです。
(東大は日常語彙にあるけど、東工大は聞いたことない)
浪人(役所広司)の娘千代登場の巻。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月12日
次のCMにはぜひAKBの2003年生まれ世代を登場させて、
「えー、なに?この変なおじさん(役所広司)。ウケる」
ぱるる「お侍さん、浪人だけどね」
「お侍さん?浪人さん?なにそれー?」
ぱるる「時代劇に出てくるじゃん」(続く) https://t.co/BJ0GM6robK
「時代劇・・・え?みんな知ってる?」「えー、知らない。YouTubeに出てこないし」
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) April 12, 2018
ばるる「・・・(自分が年代ギャップに悩む側の世代に突入したことを悟る)」
というのをぜひ。
若い世代は、AIによってユーザごとに「最適化」された曲・動画を、それぞれ視聴しているので、歴女のようにものすごく詳しい層がいる一方で、「浪人」とか「印籠」とか「父上」とか聞いたことも見たこともない層も相当増えてます。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月12日
自分の説を強化するための妄想オチ。ビビる。
ところでそういう方のお名前は、リストにしてあります。どんなにドラマティックな申請書をコピペを駆使して書いてきたとしても、「こいつは例示と証明の違いがわからない人だったよね」と覚えておくことで誤った税金の使い方をしないで済むように。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月3日
ザ・権力
正確に内容が伝わるように仕様書が書ける、仕様書を正確に読める、仕様書の通りに素直なプログラムが書けることが生産性を上げる上でもっとも重要。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月16日
「以外に」「のとき」「のうち」「または」等を正確に読めないSEがチームにいると、プロジェクトが火吹いてみんな帰れなくなってブラックになる。
どんなに優秀な人材がいてもチームに「文書(仕様書・契約書・指示書)が読めない担当者」がいると、ガクンと労働生産性が落ちます。ブランド毀損のリスクも高まります。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月24日
最後は「『ではなく』とか『のとき』をきちんと読めない誰か」の尻拭いで、窓もないデータセンターで缶詰で徹夜です。
これまで「チームに『以外の』『のうち」「のとき」が正確に読めないようなメンバーがいると生産性が下がる」と主張してきました。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月27日
加えて「ハラスメントについて、弱い立場の側で客観的に考えることができ、社会的通念の変化に合わせて適切に概念をアップデートできること」も必須です。
再三言及される人物像、特定の個人を指してるように思えて怖いです。弱い立場にいるであろう彼の心情を察するに余り有る。
元ブログ記事はシェアしません(クリックによる広告収入が目的かと思うので。)
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2017年11月8日
女性研究者として30年生きていると、こういうタイプの不当かつ卑怯な扱いには慣れていますが、電車で痴漢にあうのと同じで、「慣れる以外にない」ということと「傷つくし不快だ」ということは別です。(続く)
(ふっ、でも、ここまで書いても「新井紀子は、自分が無能なことと、女性なので差別されていることを混同しており、リーディングスキルがない」と書くんだよねー。そういうクラスの人たちって・・・もう放置する。忙しいんで。)
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2017年11月9日
それは本当に女性差別と内容批評を混同してるからです。
元ツイートからスレッド辿ると、当該のブログ記事のリンクと、東大生からのリプライが読めます。
「個人のブログやツイッターで批判的な内容を書かれることは、性別によらず著名人ではしばしば生じるためです」、これに尽きると思います(まじめになっちゃった)。
テストをしてみると、教科書にも悪文があることがわかったわけですが、新聞でも評論でも、マニュアルでも契約書でも、政府のプレスリリースでも、新憲法の草案でも、そういうものはきっとたくさんありますよね?それは読めなくてもよい?読めないと損にならない?
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2016年8月10日
控え室で、いろはすのキャップを外すのと格闘中。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年2月22日
いろはす、いっつもキャップ開かない。多分握力20キロ以上の男子が設計してるんだと思う。
私の握力は今年の健康診断で右17キロ、左16キロです。ソフトボール投げは10メートル超えたことが一度もないです。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年2月22日
そういう人もいます。小学生でもふつうは20キロ出せる、を前提として社会設計するのは、ある種の差別かなと思うんです。
少なくとも私は悲しい。 https://t.co/CFZBMGku70
ごめんなさい。これも違うと思うんです。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年2月22日
私自身は(開けられないので)ペットボトルのものは買いません。講演先や審議会で「出てくる」です。そのために「私が」ペットボトルを開ける道具を「身銭を切って買って」持参しなければならないのは不合理だなと思うんです。 https://t.co/XUcjtVciM7
契約書が読めるに越したことはないですし、実際この世がそうやって設計されている以上、変な意地を張らずにペットボトルも開けられるようになったほうが便利だと思います。
携帯を持たない夫に「エレカシのチケット予約のために必要だから」と頼み込まれて携帯番号を貸してやったがために、私がミッチーのチケットを予約できなるというトラップ。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月25日
当然夫婦喧嘩になった。
かわいい。ミッチー関連のツイートは全部かわいいです。
この同義判定文の問題はもともと中高校生の間でも正答率が相当高かったんですよね。たぶん、難しいの2問だと視聴者もつらくなるので、番組的に2問目はやさしいのを選んだのかなと。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月3日
アミラーゼ問題だと東大生でも難しすぎる上、視聴者から文句が来るので、メジャーリーグは良い選択だったと思います。
アミラーゼ問題は破綻してるのでそりゃ文句が来ます。
以下問題の引用。
問 アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
セルロースは( )と形が違う。
( )に入るのはどれか。
A デンプン
B アミラーゼ
C グルコース
D 酵素
この怒り、分かち合いたい。
「ありがとう」と「申し訳ありませんでした」をきちんと頭を下げて言えるのは、とても大切なことだと思います。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月28日
突っぱねる・開き直る・嘘をつく・恫喝する・揚げ足を取る以外のコミュニケーション方法持っていないのは、悲しいことです。
ヒエッ、ごめんなさい……
ところで、私のtwitterアカウントは情報提供の手段で、議論(特に匿名の方との議論)は基本的にいたしません。あしからずご了承ください。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月3日
一般に、非合法な方法(著作権侵害、威力業務妨害、根拠のない「レッテル貼り」による名誉棄損等)により「自分の意見を通そうとする勢力」は不健全ですし、ある意味テロと共通します。
— 新井紀子/ Noriko Arai (@noricoco) 2018年4月19日
そのような勢力からのご意見はブロックします。以上です。
ごめん…なさい…??